カラー暗室日記

暗室は、清く正しく美しく

rainrootsさんとのワークショップ2!

おっとあぶない、ログインのパスワードを忘れてしまうところでした。。。

先日、rainrootsの湯地さんと開催した「RAINROOTS10周年フィルムワークショップIN大阪」!そのレポートをアップしました。ご参加頂きました皆さま、そしてrainroots湯地さん、本当にありがとうございました!

詳しいレポートはこちら


以下、雑感など。

1)「みんなで撮って、みんなで暗室にはいって、写真を体感しよう!」WS

「蛇腹と2つのフレームを持つカメラ」は、1860年頃に登場したといいます。そんな、カメラが生まれた頃の形といっていい大判カメラを使って、お互いの顔写真を撮影し合い、すぐに暗室で自分の手によりプリントを体験するWS。

フィルムではなく印画紙を使うことで、写真がどういう原理でプリントされているかもよくわかるという面白さや、カメラの前でいつもより長い時間ジッとするという体験が、写真が生まれた頃の時代を想像させてくれます。

仕上がった写真を見ていると、笑顔に真顔にブレてしまった顔そのどれも(湯地さんの言葉をお借りするなら)Onceという感じで、さっき撮影した写真なのにもうすごく昔の物のようにも見えるし、光がそこに定着することのプリミティブ+フレッシュな写真体験でした。

昔の人が「写真は魂を吸う」と言ったのがいまの時代では笑い話になってしまうけど、体感するとそりゃ思うよなぁという感じ。いまはそのことに気付けないくらい写真に対して緊張がなく、素早く済んでしまうからかな〜と思いました。


2)「モノクロ引伸機と、バットを使ったカラー暗室体験」WS

モノクロ暗室を自宅でやっている人は、あとは発色現像液だけ用意すれば、その「モノクロ引き伸ばし機」と「バット」を使って、いますぐしっかりとしたカラープリントを焼くことできる、というのを体験するWS。かなりニッチなWSだと思うのですが、すぐに定員となり本当にありがとうございます!これを求めてくださる方がいることがうれしいです。

「みんなで….」が写真のプリミティブな面白さを体で味わうものだとすれば、こちらは「こうしないと」と塗り込められた未来を突破するような力強さを感じます。

写真を撮るのでもそうですが、長くやっているとどんどん自分で自分を縛ってしまい、撮れるものが減ったり、やらないことがふえたり。でも本当は押せばなんだって写真になるし、人によるかもですが私は写真のそういうところが好き。暗室もそうだよなぁと実感しました。


WS中に湯地さんが「時間ってすごくないですか」とみんなに話しかけていましたが、わたしもそう思う。私たちは土地の上よりも時間の上に住んでいるし、デジタルには時間が入り込まない。