カラー暗室日記

暗室は、清く正しく美しく

アレッソンとボケッソン

毎年開催しているSPACE GALAXY DARKROOMERSこと、兒嶌さんとの2人展。3/20からソラリスにてします。今回は変なプリントになりそうです。間に合うのか!?

兒嶌秀憲×橋本大和 写真展
“Allesson et Bokesson” アレッソンとボケッソン

2018年3月20日(火)〜3月25日(日) 11:00〜19:00 入場無料
ギャラリーソラリスWEB

https://solaris-g.com/portfolio_page/180320/

ゴム手袋

暗室終わって、バットとか洗うとき水が冷たいのでゴム手袋使うんですが、いままで使ってた100均のやつから普通の値段のに変えたら全然手が冷たくなくてびっくり。

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ゴムの厚みが違うんだな。ぜんぜん水温の感じ方が違います。効率厨なので、こういう微妙なところがひとつ快適になって効率あがるのがいちばん嬉しいです!

プリントからのスキャン

フィルムで撮った写真をデータ化するときに、

という方法が考えられます。フィルムスキャナはどんどんいいものが減ってきている感じがしますが、どーなんでしょうか。こないだミニラボ機のスキャン部分を使えればわりといいかもなぁと思って、フロンティアSP-3000を個人で使ってる人を検索してみたけど見つかりませんでした。いてもおかしくないと思ったんだけどなぁ。ほかはフィルムスキャナでなく、デジカメにスライドコピーアダプターつけて複写という方法もありますね。

わたしは暗室で焼いたプリントをスキャンするという方法をとっています。まわりくどい方法のようですが、結局プリントは暗室でしたいし、一番自分の焼いた仕上がりに近くなる(当たり前ですが)。

ところでいつも面質は光沢(グロッシー)で焼いているのを、こないだ微光沢(ラスター)を使って焼いたプリントをスキャンしたところ、

拡大してみると、、、

白いつぶつぶ。微光沢の面質が影響しています。プリントからスキャンするときは注意!

最近の暗室

オオサカ・フィルムフォトウォーク2017も終わった翌週から、ギャラリーライムライトの兒嶌秀憲さんと一緒に2人展、Space Galaxy Darkroomers『写真に写っているものがすべてです』を開催しました。

OSAKA FILM PHOTOWALK 2017開催のお知らせ

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\参加お申し込み受付中!/

「OSAKA FILM PHOTOWALK」は、大阪にある5つの写真ギャラリー、BEATS GALLERYギャラリー・ライムライトソラリス壹燈舎ギャラリー・アビィが9月に協同で開催する「フィルム」をテーマにした写真展です。

南船場フォトウォーク」時代から数えて、今年で6回目。過去でも未来でもなく、いま常用できるフィルムがあること、作ってくれているメーカーに心から感謝して、私たちはそのフィルム文化を楽しめる機会を作っていきたいと思います。

フィルムは好きで撮ってるけど始めたばかりでカメラもよくわかってないし展示なんて….というアナタも、ベテランの方もが同じ壁に並んで色んな意見を聞けるのがフォトウォークのよいところ。

今年は定員75人!フィルムにまつわるワークショップや勉強会、交流会などイベントもあり。写真は人に見せるところから始まります!来たれ、若人!遠方からのご参加もお気軽にどうぞ!

▼ https://fpw.localinfo.jp/


以下、OSAKA FILM PHOTOWALK 開催に向けての思いを書いてみました。

OSAKA FILM PHOTOWALKは、フィルム写真を楽しむ人たちのお祭り。そんなフィルムにここ最近、どうも新しい風が吹いているのを感じます。

それは「フィルムとデジタルの違いは優劣ではなく、それぞれ別の特徴がある」という価値観が、生まれ育ってきてるということです。デジタルが主流となったいまだからこそ、そんな「フィルムならではの魅力」を感じやすくなったといえるかもしれません。

写真ということでいえば、フィルムもデジタルも写真は写真。そこで写真撮る時に何使って撮るのか「自分が選んだもの」てのが大事なとこで、「フィルムとデジタル」は対立項ではなくて、選択肢てことです。好きなときに好きな方を自分で選ぶ。

「誰からも頼まれてないことを好きでやっているのだから」という言葉は、大好きな写真家がおっしゃっていた言葉ですが、わたしはそういう写真はフィルムで撮りたい。でもフィルムは工業製品である以上、一度なくなってしまえばもう再現はできません。そうやってなくなってしまったものは、すでに沢山あります。

コニカセンチュリアにアグファウルトラ、アルゲントーンにDNP A-9。コダクロームの独特の赤に、チバクロームの深い青。どれも代替品になるものはないんだなァ。とはいえもう無いものを振り返って、昔はよかったなんて柄じゃない。それはかつてあった、でよいのだと思います。

過去でも未来でもなく、いま常用できるフィルムがあること、作ってくれているメーカーに心から感謝して、私たちはそのフィルム文化を楽しめる機会を作っていきたいと思います。ベテランフィルムユーザーのアナタも、さいきんフィルムに興味を持ったアナタも!ぜひ恥ずかしがらず、一緒に楽しみましょう。

フォトウォークでは写真展だけでなく、展覧会に向けて事前勉強会や交流会、そのほかフィルムにまつわるワークショップやOSAKA FILM MAPの製作など、フィルムがいっそう楽しくなるような企画を計画しています。

フィルムを楽しむ理由はきっと人それぞれ。わたしは、フィルムは決して古びた過去の道具ではなく、未だ代わりのないものだとよく感じます。特別っぽいけど、特別じゃなく使いたい。ぜひフィルム写真を現在進行形の生きた道具として、毎日の暮らしのなかで楽しんでもらえると嬉しく思います。

OSAKA FILM PHOTOWALKが、そんなフィルム写真を楽しむ時間でありますように。そしてフィルムに限らず、これからの写真文化そのものが盛り上がっていくことを願っています。

ソラリス 橋本大和

兒嶌秀憲 × 橋本大和 写真展「ハンマーを持つ者には、すべてが釘に見える」

兒嶌秀憲 × 橋本大和 写真展「ハンマーを持つ者には、すべてが釘に見える」 2017年 4月18日(火)〜 4月23日(日) 11:00〜19:00  入場無料

N釘、和釘、五寸釘、釘にも色々あるけれど、、、こ・の・世で一本!撮って、現像して、プリントして、、、『ギャラリー&ダークルーム ライムライト』(大阪・帝塚山)を主宰する兒嶌秀憲と、『ギャラリーソラリス』(大阪・南船場)を主宰する橋本大和。写真専門ギャラリーを主宰しながら、暗室での手焼きプリントにて自身の作品制作を行なっている二人が、ソラリスにて2人展を開催します。