LUCKY 90M-Sでカラープリントを焼く
コダック・ラッテンフィルターの、No.26 (赤) / No.99(緑) / No.98(青) を買いました。
赤はNo.25かNo.70が良かったんですが、取り寄せ扱い。No.26なら在庫があったので、とりあえずそれを買ってみました。そんなんでほんとに大丈夫なんだろうか。
買った状態のままだと全面がフィルターで使いにくそうだったので、ヨドバシにてkenkoのテクニカルペーパーマウントを購入してセット。3つ分と思って3袋買ったら、1袋に10枚入っていました。しょうがないからオリジナルフィルターでも作ろうか。
いよいよプリント作業。引伸機は、LUCKY 90M-S。
左上)いつもは多階調用のフィルターをセットしている部分に、青フィルターをセットしとりあえず4秒露光。全暗のなか緑フィルターに交換し、4秒露光。最後に赤フィルターに交換し、4秒露光。プリント処理。像が出たことに感動。
左下)4秒露光がかなり明るい仕上がりだったので、各露光を14秒ずつに変更。プリント処理。色調整に手間取るかなと思ったけど、そんなに変な色じゃないことに驚き。
右上)14秒露光がまだわずかに明るいので、それに3秒加えた17秒くらいが好みかなと予想たてつつ、さらに3秒加えた20秒にて各露光。これはよく使う手で、もし14秒のプリントと20秒のプリントを見比べてちょうど間がよければ、やはり17秒ということになるし、ちょうど間よりも14秒寄りなら15秒か16秒、20秒寄りなら18秒か19秒など予想がたてやすい。14秒露光のプリントと比べるとシアンが強くなってきてる。
右下)やっぱりちょうど間くらいがいいかなと思い、17秒でいくことに。ただし青フィルター17秒、緑フィルター17秒の露光をかけた後、赤フィルターのみ17+5+5+5の段階露光を行ってみた。
段階露光をしてみた結果、
- 赤フィルターでの露光時間を延長すると、赤が減る(Cが増える)
ということが結果に出た。というわけでまとめます。
- Rを増やしたいとき、赤フィルターでの露光時間を短縮
- Mを増やしたいとき、緑フィルターでの露光時間を延長
- Bを増やしたいとき、青フィルターでの露光時間を短縮
- Cを増やしたいとき、赤フィルターでの露光時間を延長
- Gを増やしたいとき、緑フィルターでの露光時間を短縮
- Yを増やしたいとき、青フィルターでの露光時間を延長
- Rを減らしたいとき、赤フィルターでの露光時間を延長
- Mを減らしたいとき、緑フィルターでの露光時間を短縮
- Bを減らしたいとき、青フィルターでの露光時間を延長
- Cを減らしたいとき、赤フィルターでの露光時間を短縮
- Gを減らしたいとき、緑フィルターでの露光時間を延長
- Yを減らしたいとき、青フィルターでの露光時間を短縮
B17s/G17s/R16sでプリント処理。色は問題ない感じ。ピントが甘いのは引伸しのせいではなく、元々そういうネガ。
正直、テストがもっと大変な作業になるかと思っていたので、やや意外。1回やってしまえば、オレンジベースや現像条件同じなら、各フィルターを同じ秒数で当てて濃度を決めて、色調整に入れば簡単な気がします。
ちなみに各フィルターでの露光の際に、ちょっとずつ位置をずらすとこんな感じに。3Dメガネで飛び出しそう。
各フィルターでの露光の際に、中央以外をランダムに覆い焼きするとこんな感じ。
濃度・色にずれがあるので比べにくいですが、上のプリントは以前に減色法でプリントしたもの、下のプリントは今回加色法で焼いたもの。
【次回作業までの改善点】
全暗黒内にてフィルター交換をするのが1番のネック。フィルターの四隅、フィルターホルダーの四隅、レンズ側面、外したフィルターの収納位置に小さく蓄光テープを貼るとだいぶ作業が簡単になるはず。