カラー暗室日記

暗室は、清く正しく美しく

DNP CPP-Gを試す

DNPカラー印画紙が、従来のA9からCPE-G、CPP-G、CPP-Lに変更され、乳剤が大幅に変更されているとのこと。DNPカラー印画紙はシートでは売っておらず業務用ロール紙なんですが、A9は黒がグ〜ッと重くキリッとした感じでした。乳剤変更で、どうなるのかな。

ちなみにいま、シートで手に入るカラー印画紙は

  • FUJIFILM・フジカラープロフェッショルペーパー(厚手・日本製)
  • FUJIFILM・フジカラーペーパー(通常・日本製)
  • Fujifilm Fujicolor Crystal Archive Paper(オランダ製)
  • Fujifilm Fujicolor Crystal Archive Type II Paper(薄手・オランダ製)
  • KODAK・プロフェッショナルエンデュラプレミアペーパー
  • Aristacolor・RA-4 Color Paper 
  • ColorTone・Color Paper

というところだと思うのですが、そのほか業務用ロール紙を暗黒内で切り出し、シート状にして使うという方法もあります。

たとえば、305mm x 85mのロールを254mmずつ切り出せれば四つ切を300枚ちょっと回収できる計算になります。コスト面も魅力的ですが、この世に印画紙を扱う写真屋がある限りカラープリントを継続できる方法として、やり方を見出しときたい。でも完全暗黒内で印画紙がキズなく簡単に切り出せるものでしょうか。世の中にはロール印画紙をシート状に裁断してくれる業者もありますが、頼むのは一度自分で試してみてからでもいいなぁということで、試しにCPP-Gの305mm x 85mを注文してみました。

数日後、丸太のようなロール紙が届く。完全暗黒内で、遮光仕様の袋を開けると、ロール状に巻かれた印画紙がそのまま入ってる。剥き出し!シート状の印画紙と違って、袋が二重ではない。乳剤面が外側。気をつけないとすぐ擦れそう。写真屋さんからすれば今更というようなことばかりなのだろうなぁ、さてどう切ろうかと思案し、試しに手元にあった裁断機(プラス 断裁機 裁断幅A4 PK-513L)に通してみたところ、なんとギリギリの幅で裁断機にセットができました。これはいけるかも。

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CPP-Gの地色は、ピンク。ピンと来る人はピンと来るはず。ちなみに私はいつもFUJI CAiiを使ってますが、その地色は水色。暗闇の中で10枚程度切り出してみることに。まずロールから切り出す分を引っ張りだすがロールが重く、印画紙を引っ張りだすのに一苦労。そして引っ張りだすとコロコロとロールが移動するため、スムーズにいきません。トイレットペーパーのようにロールを宙に浮かすとかの工夫をすれば解決しそう。印画紙を裁断機に通すのも、まっすぐに差し込まなければ紙のエッジに簡単にダメージを与えてしまう。うーん、すなおにペーパーカッターの方がいいのかな。10枚切ったところで、空き箱に収納し点灯しました。

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点灯後、部屋を見渡すと、あれ、いま切ったばかりのペーパーが数枚だしっぱなし。あーあ、暗黒内で箱に印画紙をしまう際に手探りだったので、しまい忘れたようです。これ注意。

紙のエッジにダメージを受けてしまった印画紙はテストピース用にまわすことに。段階露光〜本番プリント。引き伸ばしレンズをいくつか変えての、比較テストなどして今日は終了。

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